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ヤクスギランド
荒川にオオサンショウウオ出現?!

 台風が去って以来、屋久島の川の水が、おそろしく澄み切っています。
 沢津橋から上流を見下ろすと、川岸に巨大な黒い影が揺らめいています。
 陸上に進出した両生類が繁栄していた古生代の名残を感じさせる、世界最大の両生類に、果てしないロマンを感じますが、いつまでたってもゆらゆらと揺らめくばかりで、動くことはありませんでした。

2011/10/3

 台風15号が去ったあと、北風が吹き、山はすっかり秋の肌寒さが漂ってきました。これから山に入る方は、長袖が良いですね。
 秋と言えばキノコの季節と思われる方も多いかも知れません。ヤクスギランドの大切り株の上に、冬虫夏草を見つけました。掘ってみると落ち葉の中から緑のカメムシがでてきました。カメムシタケです。
 いったい、いつどうやって感染したのかわかりませんが、命の巡りというものは不思議なものです。
 こんな不思議な冬虫夏草を見に、ヤクスギランドへ行きましょう!

2011/9/24

台風15号が、南大東島の西で旋回しています。
この影響で湿った風が流れ込む屋久島山岳部では、断続的に強い雨が降っています。荒川もヤクスギランドの中で、写真のように川幅いっぱいに流れています。
それでもヤクスギランドは、白谷雲水峡のように川が渡れなくなる心配はありません。雨に濡れた苔むした屋久杉の森は、美しく輝いています。

2011/9/16

ヤクスギランドに秋の花が咲き始めました。
河原で涼しげに揺れているのは、ホソバハグマの白い花です。増水すると水没してしまうような場所で、しっかりと根を張り、それでいて葉を細くして、しなやかに水をやり過ごします。
秋は山から下りてきます。屋久島でも、少しずつ季節のページが進み始めました。

2011/9/8


白谷雲水峡

雪の白谷雲水峡です!
 今年の冬は東北・北陸で大雪のニュースが伝えられています。屋久島にも次々と寒波が襲来し、寒い日が続いています。ただ昨年とは違って、雪はあまり積もっていません。雪雲が北の方に集まっていて、屋久島まで下りてこないのかもしれませんね。
 それでも今度の寒波では、白谷雲水峡が雪に覆われました。北国の人達にとって、今更雪景色もないかもしれませんが、よく見て下さい。青々とした森の緑に覆われた雪景色、ちょっと不思議な感じではありませんか?

2012/2/18

大晦日の白谷雲水峡です!
 数日前の寒波も落ち着き、残雪もほとんど消えました。夏の喧騒も去り、静かな白谷雲水峡が戻っています。
 おしどりの滝のほとりに、真っ赤なミヤマシキミの実が揺れていました。緑の中の鮮やかな赤がとても印象的でした。
 今年も今日で最後です。新しい年が皆様にとって素敵な年となりますように。

2011/12/31

ツチトリモチが熟しました!
 赤いイチゴのような姿をしたツチトリモチですが、花の時期も実の時期も、ほとんど姿が変わらないので、花と言って紹介して良いのやら実と言って紹介していいのやら説明に悩まされます。
 でも熟すと写真のように表面がはがれ落ちて、実が熟していることがわかります。
 以前この剥がれた実を、アリがせっせと運んでいるのは見たことがあります。ハイノキ科の植物の根に寄生するツチトリモチにとっては、アリに土の中の巣に運んでもらうのはとても重要なことでしょうね。

2011/12/3

苔に光る真っ赤な目玉!
 白谷雲水峡の原生林歩道で、フォーリースギバゴケの中から、じっとこちらを見つめている赤い目玉を発見しました。
 ちょっとマニアックですが、ケブカオウギガニの赤い目によく似ています。
 実はこれヒメツルアリドウシの赤い実です。森の中の自然の造形を発見すると、心がほっこりしますね。

2011/11/6

開聞岳がくっきり!
 宮之浦から白谷雲水峡へ上がる県道白谷線は、羽神岳の急斜面を駆け上がるため、一気に高度を上げていきます。
 少し上ると、あっというまに小さくなった宮之浦の町が見えてきます。
 海上の水蒸気が減る冬に向けて、背後に島々がくっきりと浮かび上がってきます。
 今朝は空気が澄み切って、竹島(左端)や開聞岳(中央)、佐多岬・大隅半島(右)が綺麗に見ることができました。開聞岳の右には指宿までも!
 白谷へ行く途中には、是非展望をお楽しみ下さい。

2011/10/23

木道の下にジムグリ出現!
 さつき吊り橋下の木道の脇に、ジムグリの子どもがいました。
 赤いまだらの美しいヘビで、新婚旅行中の新婦が、触ってうっとりとしていました。ジムグリはゆっくりと動くので、観察にはもってこいです。
 秋は冬ごもりのためにヘビの動きも活発になります。こんな出会いも楽しみましょう。

2011/10/6

原生林歩道にマイタケ?!
 原生林歩道の道端のカシの木の根元に、マイタケとおぼしきキノコがでていました。においを嗅いだら、まさにマイタケのにおいがするではありませんか!
 見つけると舞って喜ぶというマイタケ。親兄弟にもマイタケの在処は教えないとか。キノコには自信がないので、定かではありませんが、ちょっと幸せな気持ちになりました。

2011/9/30

奉行見晴台のモミが消えた!
 楠川歩道には所々にベンチが置かれ、展望ポイントとなっていました。ところが手入れをしないために薮が茂って、肝心の展望がすっかり失われたてしまいました。
 奉行見晴台は、かつては海が綺麗に見えて、種子島や馬毛島を眺めることが出来たのですが、今ではすっかり薮に覆われ、海が見えなくなってしまいました。
 しょうがないので目の前に立っているモミとツガの話をしていたのですが、今日行ってみるとすっかりと姿が消えて、青空が広がっていました。台風15号で折れたのでしょうね。長い間お世話になりました。合掌。

2011/9/23

原生林歩道の谷間に、スズコウジュ(シソ科)の花が咲いています。谷風に涼やかに揺れる姿が、なんとも愛らしい花です。
草花の少ない白谷雲水峡では、こうした花を見つけるとホッとします。

2011/9/6

リバーカヤック
カンツワブキが満開です!

 安房川の川岸でカンツワブキが満開となっています。カンツワブキは屋久島と種子島だけに生息する特産種ですが、人里ではツワブキに圧倒されていて、なかなか姿が見えません。しかし急峻な崖など、過酷なところになると人里近くでも、ツワブキではなくカンツワブキが元気です。
 安房川が削り込んだ崖が、固有植物の避難所にもなっているようですね。

2011/12/5

シャシャンボが熟しました!

 今年の秋は木の実が豊作です。安房川でも川岸にシャシャンボの実がたわわに実っています。夏から目を付けていた木の実が、ここに来て一気に熟してきました。野生のブルーべーりーで、なかなかの美味です。サルに喰われる前にどれだけ食べることが出来るかが問題です。

2011/11/24

エバ釣りシーズンです!

 秋になると安房川の河口にエバ(ギンガメアジ)が集まってきます。港でもエバ釣りの人々が竿を連ね、季節の楽しみとなっています。
 カヤックツアーでもようやくエバが釣れ始めました。この日は3匹釣れて、焚き火で塩焼きにして食べました。絶品でした。

2011/10/25


安房川河口でモクズガニゲット!

 安房川橋の上からカヤックの練習をしている様子を眺めていると、捨てられた魚の頭に忍び寄る黒い影を発見。大きなカニが、はさみをゆらゆら揺らして、近づいている所でした。
 漕ぎ方の指導をしていた「珍獣ハンター」の池田君に伝えて、すかさずゲット。見事なモクズガニです。
 晩夏から秋にかけて川を上ってくるカニで、秋の風物詩といったところでしょうか。
 上海ガニの近縁種ということで、各地で食用にされるモクズガニを食べない手はありません。鍋で塩ゆでにして、頂きました。
 さすがは上海ガニの親戚筋。甘みのある肉、ちょっと苦みのあるミソが実に美味でした。ゆで汁もカニ出汁のおいしいスープでした。くせになりそうです。
 川の恵みに感謝。ごちそうさまでした。

2011/10/9


西部照葉樹林
花も実もある!
 半山の海岸林まで下るとハマヒサカキが、今が盛りとばかりに花を咲かせ実を熟しています。
 一つの枝の根元の方に実が着き、先の方に花を咲かせていることから、基本的に1年生枝に花をつけ、翌年に熟するようです。
 実にはハトなどの鳥たちがたくさん集まっています。
 来年は皆様が花も実もある人生を送れることを願ってやみません。
 良いお年をお迎え下さい。

2011/12/30

西部林道が紅葉の季節を迎えました!
 12月に入るといよいよ里の紅葉が始まります。次々と寒波が襲来し、西部林道のヤクシマオナガカエデが一気に赤みを増しました。照葉樹林の緑の中にくっきりと浮かび上がるカエデの赤は、ひときは色鮮やかです。

2011/12/23

眉間に三日月の傷が・・・
 恋の季節は、雄ザルにとって闘いの季節でもあります。
 サルの犬歯は、上下の歯で研ぎすまされていて、鋭利な角を持っています。これで噛まれるとナイフで切られたようにすっぱりと切れます。
 写真の雄ザルは、眉間に傷を負っているものの、群の中でピンとしっぽを立てていましたので、闘いに勝利したのではないでしょうか?

2011/12/7

ヤクヤモリの赤ちゃんが生まれました!
 半山には毎年ヤモリが産卵をする岩があります。今年も7月には産み付けられていたのですが、ついに昨晩1匹のヤモリが孵化しました。
 親が暖めるわけではないので、時間がかかるのかも知れませんが、4ヶ月近くかかっているようです。
 ピントが甘くて恐縮ですが、とても愛らしい顔をのぞかしてくれていました。

2011/11/10

シマサルナシが豊作です!
 ガジュマルに登ったサルの群を観察していると、ぼとぼとと堅そうなものが落ちてくる音がします。探してみるとシマサルナシの実が降ってきていました。
 双眼鏡で樹上をよく見ると、野生のキウイフルーツ・シマサルナシがたわわに実っています。サルが一生懸命食べているところでした。
 落ちてくるのは未熟な堅そうな実が多いのですが、その下ではシカがバリバリ音をさせながら食べていました。

2011/11/5

 アサギマダラが朝日を浴びて、ぶら下がっていました。奄美などではリュウキュウアサギマダラの集団越冬が有名ですが、木にぶら下がっている姿は、冬越しの準備のようにも見えました。美しい羽は、羽化したばかりだったのかも知れませんね。

2001/10/18

 屋久島でも最もシカ密度が高い半山地域では、森の中にシカ糞がごろごろしています。
 そんなシカ糞も、森の中では大切な資源です。美しいヤクシマルリセンチコガネが、シカ糞をコロコロ。糞を食べて、糞をして、また森の植物の栄養となっていきます。
 がんばれ糞転がし。

2001/10/7

西部林道のタイタニック岩で、今年もヤクヤモリが産卵しています。
そろそろ産まれる頃かなと、覗いてみると、卵を抱くようにヤモリがいました。
ヤモリは鳥のように卵を暖めたりはしないのですが、こうしているとまもなく産まれるであろう子どもを守っているようにも見えますね。

2001/9/18


登山その他
花山で紅葉が始まりました。
 花山の森では、コハウチワカエデの紅葉が始まっています。
 屋久島でも最も美しく紅葉する樹木の一つがこのカエデです。苔の緑とカエデの赤や黄色がとてもよくマッチして美しいです。

2011/11/4

太忠岳にヤクシマコウモリの花を見つけました。
かつては山頂付近を埋めるように広がっていたのですが、このところ鹿が食べるせいか、すっかり少なくなってしまいました。
それでも岩の上の鹿に見つからないところに、そっと花を咲かせています。見つけたとき、とても愛おしく思いました。

2011/9/16