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台 風


台風は、毎年屋久島にやってきます。
接近して大きな影響を与える台風だけでも、年に3個ぐらいは近づいてきます。
台風の勢力は、海水温に大きな影響を受けています。
高温の黒潮に沿って屋久島に向かってくる間は、あまり勢力が衰えず、ピークの状態で屋久島にやってくるので大変です。
戦後最大級といわれた1993年の台風13号では、瞬間最大風速が60m/sを越えたとも言われています。
また1997年の台風19号では、1日に1000mm以上の雨が降りました。


1997台風19号特集

9月の14日から16日にかけて、屋久島の西側を台風16号が通り過ぎました。
台風の影響は、まず海からやってきます。最も台風が接近したときには、波の高さが10mを超えたようです。
中でも春田浜の高波はすさまじく、崩れた波は、まるで3階から垂直に落ちてくるようでした。




風はたいしたことがなかったと思ったのですが、
屋久杉ランドでは、
蛇紋杉が根こそぎ倒れてしまいました。


まだまだ元気だと思っていた蛇紋杉が、一夜にして倒れたということは、他の杉もいつ倒れても不思議はないのかもしれません。
周りの木を巻き添えにすることも無く、登山道を塞ぐことも無く、静かに横たわる姿は、感動的です。

撮影:1997/9/24


台風19号は,
足が遅かったため、雨が長く降り続けました。
島の西部では、
1日に1000mm、3日で2000mmを超す
記録的な豪雨となりました。


9/12,13は、有隣堂のツアーで、
安房川の中州にキャンプを張っていました。

台風が通りすぎた直後の9/16には、
雨による増水のため、中州は沈没寸前です。
おー恐わー。


安房の新港には、
多くの屋久杉が流れ着きました。

国有林が8割を占める屋久島では、屋久杉は、島民が自由に手に入れることのできない資源です。
ただし、国有林から流れ出してしまったものは、もう誰のものでもありません。台風が行った後は、早い者勝ちで屋久杉拾いです。
写真はもう主なものは拾われてしまった後です。



撮影:1997/9/16



今年も白谷林道が大崩壊
現在復旧工事のため、全面通行止め。
(1998/5/14〜6/30)


山が大規模に抜け落ち、大量の崩土が道路を埋めた。
つづら折りの道路を3ヶ所で串刺しにしている(右)。

撮影:1997/10/18

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