屋久島野外活動総合センター

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| ◆速報!◇ | 屋久島最新登山道情報 2006年1月12日 ◆縄文杉ルート1月11日 完全に雪山登山です。一般の方の登山は控えてください。 木道や階段はアイスバーンになっており、登山用のチェーンか簡易スパイクが非常に有効です。 4本歯アイゼンは階段を傷つけやすいので、あまりおすすめではありません。 荒川口〜小杉谷間はトロッコ道に所々雪が残っています。 小杉谷東屋付近から、枕木の板道の上にも圧雪が載っています。 橋の通過は特に注意してください。け トロッコは、三代杉まで運行可能な状態です。 大株歩道入口付近積雪10cmほど。 ウィルソン株は積雪数十cmで、看板とベンチが隠れる程度です。 登山道にそって積雪上にトレースがつけられています。階段は氷結しており、スリップ要注意です。 縄文杉で付近の樹林帯では、積雪1m。縄文杉デッキは雪に埋もれており、手すりがやっと見えています。 手すりをのりこえて縄文杉をさわりに行くのは控えてください。 ◆白谷雲水峡 原生林歩道にはトレース跡があります。 積雪は30cmほど。防水靴にロングスパッツ、防水グローブなど、雪山装備が必要です。雪道には、登山用またはスキー用のストックが有効です。 情報提供: 屋久島観光協会カイド部会(吉原哲士、高田健太) 文責: ガイド部会運営委員 小原比呂志 屋久島最新登山道情報2006年1月6日 今日また雪が降り始め、高塚山や羽神岳などに冠雪が見られました。白谷雲水峡やヤクスギランドでも降雪があり、現在どちらの県道も積雪・凍結のため通行止めです。 ⇒http://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/cgi-bin/mapframe.cgi?num=yakushima 高地の森林帯の中では積雪が昨年暮れからほとんど融けていないようで、1月5日の縄文杉で依然50cmほど積もっています。 未確認ですが、高塚小屋標高1350mから新高塚小屋標高1500mにかけて雪はどんどん深くなり、登山道の雪の溜まる溝状の箇所では、背丈を越えるような箇所もあるとの情報もあります。 高地の登頂や縦走は、積雪期登山としてもけっこう厳しい状況です。一般の方は高所へは立ち入るべきではありません。 情報提供: 屋久島観光協会ガイド部会(真津昭夫、加地英史) 文責: カイド部会運営委員 小原比呂志 |
| ◆登山道の概要◇ |
★白谷雲水峡(白谷川上流)、尾之間歩道(鯛ノ川渡し・鈴川)、花山歩道(大川源流)、永田歩道(大川七つ渡し)などの渡渉点では水量をよく見極め、渡渉するかどうかを慎重に判断してください。尾之間歩道鯛ノ川渡しでは、増水時の渡渉で死亡事故が起きています。
◎<淀川登山口〜宮之浦岳> ★淀川〜宮之浦岳 ※この区間は往復16kmと長く、決して楽なルートではありません。 翁岳分岐〜栗生岳間の侵食が再び激しくなっており、現在浸食を防ぐために、数箇所で小さな水切り工事を行っています。えぐれた道に落ち込んだり、傾いた階段に乗って転落したりといった事故もしばしばあるので要注意。 ★風雨、強風、濃霧などの悪条件下では危険度が一気に増します。理解に苦しむような道迷い事故も少なくありません。有名山岳だからとなめてかからずに、きちんと地図とコンパスを用意しましょう。雨具、ライト等の非常装備はどんな場合も必携です。視界が悪いときは、宮之浦岳で下山の方向をよく確認してください。 ★焼野三叉路〜第2展望台間はややヤクザサがかぶっています。 ◎<荒川・白谷雲水峡〜縄文杉・高塚> ★大株歩道は鹿児島県による整備が進んで、ほとんど木道と階段の遊歩道のようになっていおり、登山道という感じではなくなってしまいました。歩きやすいといえば歩きやすいのですが、階段は濡れると滑りやすく、けが人も出ていますので注意を。 ★荒川〜縄文杉コースは、大半がトロッコ軌道を歩く往復22kmに及ぶルートで、時間帯によって混雑していることが多い。精神的に疲れるルートで、あまりの長さに動けなくなる人もまれにいるようです。 ◎<焼野三叉路〜永田岳〜鹿之沢小屋> ★鹿之沢〜永田岳〜焼野三叉路間は整備されていますが、数箇所深く浸食されているところがあります。通過には注意が必要です。永田岳以西の山域は山深く、長大な永田歩道や花山歩道では困難な行動を強いられることもあります。安易な登山は避けてください。 ◎<永田、花山、尾之間、湯泊などの各歩道> ★栗生歩道は未整備で、現在通行は困難です。 ★永田歩道、花山歩道、湯泊歩道、尾之間歩道、花之江河歩道(石塚小屋のある道)は長大なルートで、一般向けではありません。定期的に整備を行っていますが、利用の際は、十分なトレーニングと準備、および情報収集をした上で入山してください。 ◎<モッチョム岳登山歩道> 千尋滝〜モッチョム岳は整備済みですが、頂上直下に3級程度の岩場があり、ロープはあるもののやや危険です。険しい山で、登山経験の浅い人がうっかりおかしな所に迷い込む例が多く、慎重に行動して欲しいところです。 ・冬場は天気がよく、大荒れの日でもこの山だけ条件がいいこともあります。 ◎<蛇之口滝ハイキングコース> ★尾之間歩道の蛇之口滝分岐から滝まで20分ほど。分岐の手前にクエンコウの渡渉点、分岐から滝まで間に鈴川右股の渡渉点があり、雨のあとは増水している可能性があります。亜熱帯の雰囲気漂う歩きやすいコースで、冬のシーズンにおすすめです。 ◎<太忠岳・愛子岳登山歩道> ★太忠岳と愛子岳は整備済み。 ★愛子岳は、頂上からの展望は最高にすばらしいのですが、標高差1000mもある単調なきついルートで、篤志家向けの山です。山頂の岩場では、滑落と落石に要注意。 |
| ◆混雑状況◇ |
★登山道では、[荒川〜縄文杉]、[淀川〜宮之浦岳]の2コースがハイシーズンに渋滞します。ついで、[白谷雲水峡〜辻峠・太鼓岩]、 [淀川〜宮之浦岳〜高塚縦走]も混み合います。その他のコースは、一年を通じて静かです。
★淀川や新高塚、高塚の各避難小屋は無人小屋で、一年を通じて混雑しがちです。連休などあきらかに満員が予想される時期の縦走登山に際しては、テントか、タープを持参するのが賢明です。 ★石塚小屋は現在西側の外壁が弱っており、風雨の方向によっては雨漏りします。 ★淀川小屋と新高塚小屋は、ヒメネズミが入り込むことがあるので、食料の保管には注意。 ★鹿の沢小屋、石塚小屋、高塚小屋は規模が小さいので、十数名を越える団体で利用を計画するのは避けてください。 |
| ◆登山者の方へのアドバイスや注意◇ |
◎<アピール>
※屋久島観光協会による調査の結果、登山道淀川〜宮之浦岳では、ステッキのピックが、登山道を破壊を加速している可能性が指摘されました。宮之浦岳周辺ではなるべくステッキを使わないようにしましょう!もし携帯するときは、先端がゴムパッドのものを使ってください! ※雨や霙の日、また雪が解けかけた状態での登山は、登山道をひどく荒らします。悪天の日は、なるべく登山を控えましょう。 ※環境省/屋久島観光協会による登山道整備の結果、全島で道迷い遭難が大幅に減少しています。ここ数年来、ヤブに埋もれていた登山道の状況は、大きく改善されました。しかし本格的な登山ルートに、初心者が安易に入山すべきではありません。登山の基礎訓練を受けた人のみが使うルートです。 ◎<登山一般> ★積雪期には、雪山登山能力のない人は危険なので登山を計画しないでください。 ★秋〜冬は、西に位置する屋久島でも日が短くなります。日帰りでも必ずライトと予備電池の用意を。 ★夏から秋にかけて、キイロスズメバチの活動が盛んになってきます。白谷雲水峡などではこれにまとわりつかれて困ることがよくあります。めったに刺されることはありませんが、アナフィラキシー・ショックの有無の確認、薬品セットの中に、ポイズンリムーバー(毒の吸い出し)や、無水タンニン酸アルコール(毒の固定)、抗ヒスタミン剤(アレルギー反応の緩和)を用意するなど、ハチ対策も怠りなく。 ★よく整備された道でも、毎年何人かずつ行方不明者が出ています。かならず地図とコンパスで現在位置を確認しながら行動してください。また屋久島の登山道は、段差が大きく、地図づらよりもかなり歩き応えがあります。登山地図などのコースタイムを鵜呑みにせず、余裕のある計画を立てましょう。 ◎<小屋やトイレの利用について> ★小屋利用のマナーの悪さが、島内で問題になっています。淀川や高塚などの避難小屋の使い方は、利用者の良識に任されています。くれぐれも一部のパーティーが小屋を占拠してしまうことのないよう、注意してください。 屋久島の小屋はすべて避難小屋です。譲り合って使いましょう。先に到着したからといって、優先権があるわけではないので、先に荷物を広げてスペースを占拠するようなことをしてはいけません。 ★屋久島ではいま、中高年パーティーが、早過ぎる時間に就寝しようとして、ほかのパーティーに静かにするよう要求したり、反対に早過ぎる時間から起き出して、うるさく準備の物音を立てるような行為が見られる、ということが指摘されています。遅くまで騒いでいるのは論外ですが、18〜19時頃から静寂を要求するのも非常識で、迷惑なことです。お互いの尊重と、寛容の心で山小屋の時間を居心地よいものにしましょう。 ★トイレ ・必ず明るいうちに場所の確認を。 ・人が多い時にはパンク状態になります。 ・トイレ使用不能時は小屋や水場などから離れるように(できるだけ)(ただし暗いときはあまり出歩かないで…) ・用を足した後は、見苦しくなく、早く分解するように落ち葉層に埋める ・小用の場合は、なるべく使用済みティッシュを持ち帰るようにしましょう。持ち帰り袋の準備をお勧めします。 ・屋久島環境文化財団では分解しやすい水溶性ティッシュを配布しています。 ※普通のティッシュは自然界では分解がやや遅いので、目につきやすい。 ※プラスティック製品や生理用品は自然に帰りません。すべてもちかえりましょう。その準備も必要です ◎<ガイド登山について> 屋久島では現在ガイドの統一資格がありません。第3者による紹介がある場合でも、すべて各業者の責任で営業しており、その営業項目はさまざまです。ガイドの契約にあたっては、ガイドサービスに含まれる内容、保険、その他の条件を直接確認することをお勧めします。 |
| ◆お知らせ ほか◇ | ★荒川登山口や、淀川登山口の駐車場は狭いので、レンタカーやマイカーは止められないことがあります。バス、タクシー等の利用をお勧めしますが、これらも満員で使えないこともあります。 ★県道ヤクスギランド線、白谷雲水峡線などは、悪天時に通行止めの措置がとられることがあり、入山不可能になることがあります。 ★大雨で登山者が山へ取り残されるという、事故が起きています。 大雨洪水警報などの気象警報がでている場合、屋久島の山岳部では、土石流や鉄砲水などの危険性が極めて高く、命の保障ができません。遊びに来ているということを忘れずに、気象警報がでている場合は、決して山に近づかないという勇気が必要です。 ★登山・観光についての感想、建設的な提言などをお寄せください。 窓口は、屋久島観光協会ガイド部会 0997−49−4010(担当:岩川) |
| ◆登山道整備の経緯等に関する報告◇ 小原比呂志 |
この10年ほどの間、屋久島の山岳地利用に関していろいろ取りざたされて来た背景には、台風と世界遺産という2つの大きな力がかかわっています。今回は登山道整備について少しまとめてみました。 @10年間の経過 ・1995年のあの13号台風による大規模な倒木被害で、屋久島南部を中心に登山道が壊滅し、メインルート以外はほとんど復旧されなかった。 ・世界遺産登録後、登山者がしだいに増えるにつれて縄文杉や淀川〜宮之浦岳の木道や階段など登山道の整備が必要となり、環境庁/鹿児島県の施設整備予算はほとんどそちらに向けられた。(ただし「登山者が増えた」といっても登山者の数が正確にわかってきたのは3年前の登山者カウンター設置以降で、それまでは数えられていなかった) ・尾之間、花之江河〜ランド、湯泊、花山などの「過疎」登山道は整備されない状況が続き、倒木のまわりのギャップはヤブが茂り始め、登山道が埋もれたり、判断の難しい箇所が増えたりした。 ・この時期に行方不明者が多発し、その捜索に島内で多大な労力が費やされた。このときの徒労感をともなう悪印象がいまだに「登山者は迷惑だ」という感情になって島内に残っている。 ・平成13年に環境省と観光協会の担当理事(当時。まつばんだ交通の藤山創作氏)の努力により、グリーンワーカー事業が屋久島で始まり、初期にはガイド会員有志が、後半はガイド部会が担当して、業務として登山道整備を行った。 Aグリーンワーカー事業 平成13〜15年度の三年間、環境省グリーンワーカー事業による契約で、屋久島観光協会が屋久島ほぼ全域の登山道整備を請け負いました。実務を担当したのは観光協会ガイド部会で、私(小原)は運営委員会から登山道整備担当に指名され、事務局に入っています。 作業は事務局が観光協会加盟ガイド全体から数人単位の作業班を募集して名簿を作成し、月ごとの班リーダー会で作業担当を割り振りながら進めました。その結果、屋久島のほぼ全登山道の整備が終了し、機能していなかった登山道システムは10年たってやっと復活しました。 この成果は早くも「遭難事故の減少」となって現れていると考えられます。 県警のデータによると、平成9年から平成13年まで、捜索・救助人員は年間延べ200人〜400人出動していたが、平成14年には135名に減少している。平成14年の道迷い遭難はゼロ。これらの事実から環境省や県警関係者も、登山道の整備によって遭難が減少したと認識している、ということを語っています。 もうひとつの成果は、全域の登山道情報が集約されてきたという点です。この情報を整理して観光協会や環境省のサイトで公開するのが望ましいのですが、情報はあっても人手がないところばっかりで(笑)、とりあえず一部を私が個人的に集めている情報とあわせてYNACの登山情報ページに反映させ、また一部機関に送っています。 |
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