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このコーナーでは、写真が撮れたのもから順次紹介していきます。



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エゾムシクイ
センダイムシクイ
イジマムシクイ

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セッカ

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オオルリ
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エゾビタキ
コサメビタキ

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クロサンコウチョウ

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シジュウカラ?

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ホオジロ科
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コホオアカ
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イカル
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ハタオリドリ科
スズメ

ムクドリ科
コムクドリ
カラムクドリ
ホシムクドリ
ムクドリ
ギンムクドリ
インドハッカ

コウライウグイス科
コウライウグイス

カラス科
カケス
コクマルガラス
ミヤマガラス
ハシボソガラス
ハシブトガラス
ワタリガラス

参考文献:
屋久島並びに周辺海域の鳥(中川暁之介,1994)
屋久島の野鳥ガイド(屋久島環境文化財団,2001)

上記文献より洋上又は近隣他島の記録を除き、新たに確認したものを追加した。現在確認できない疑問種には?を付した。

鳥類相


屋久島はバードウォッチングにはあまりむいていない。深い森の中で、鳥を見つけるのが難しいからだ。
同時に繁殖している鳥の種類も意外と少なく、夏場は見ることができる鳥も限られている。カラ類なども、ヤマガラとヒガラしか棲んでいない。
しかし、大海に急峻な山がそそり立つ大きな島は、渡りの恰好の中継地となっており、春と秋には多くの渡り鳥たちが、屋久島に羽を休めて飛び去っていく。この時期には数百羽ものサシバの群れやヤツガシラ等の珍しい鳥を見ることもできる。
屋久島並びに周辺海域の鳥(中川 1994)では、洋上のものも含め56科233種がリストアップされている。
ここでは屋久島で撮影した鳥を、順次掲載していきたい。

2022/06/6現在164種掲載中

★新着情報
・2021/04/02 ケリを追加しました
.・2021/04/15 イワツバメとタイワンハクセキレイを追加しました。
・2021/05/11 コアオアシシギ、ハリオアマツバメ、キマユムシクイを追加しました。
・2021/05/16 カッコウを追加しました。
・2022/06/06 コアジサシを追加しました。

アビ目アビ科

オオハム(Gavia arctica

2008年3月5日、安房川の河口に冬鳥としてやってきました。
雪溶けの冷たい水に、頭をつっこんで水中の獲物を探しながら泳いでいました。
毎年見かけるわけではありません。
シロエリとよく似ていますが、後ろ脇が白く嘴がややごついので、オオハムだそうです。
初記録かもしれません。
シロエリオオハム(Gavia pacifica

2010年5月4日、安房川で泳いでいました。
オオハムとよく似ていますが、喉に黒い環があるのでシロエリだそうです。

これも初記録かもしれません。


カイツブリ目カイツブリ科

カイツブリ(Tachybaptus ruficolis

安房川で最もよく見かける小型の水鳥のひとつ。
泳ぎの達人で、飛んで逃げるよりも潜って逃げることが多い。
夏場はまれだが、冬は集団でやってきている。
ハジロカイツブリ(Podiceps nigricollis

2011年1月28日安房川で、カイツブリと一緒に泳いでいました。
カイツブリより一回り大きく、白黒ツートンカラーが目立ちます。
よく見ると目が真っ赤なのが印象的です。
冬鳥としてやってきたので冬羽で地味ですが、夏羽は金色の飾り羽があって美しい鳥です。
屋久島では稀なようで初めて見ました。
カンムリカイツブリ(Podiceps cristatus

2011年1月28日安房川でみかけました。冬羽です。
前2種よりも更に大きく、カイツブリの仲間としては大型な感じがします。
ハジロカイツブリと同じく目が赤かったです。
屋久島では初記録かもしれません。

ペリカン目カツオドリ科
カツオドリ(Sula leucogaster

3月西部半山沿岸を2羽で北上していきました。
左の嘴の付け根が青っぽいのが雄で、黄色っぽいのが雌です。つがいのようです。
屋久島で繁殖するわけではありませんが、時折洋上をゆうゆうと飛ぶ姿を見ることができます。ダイブして魚を獲る瞬間は、めちゃかっこいいです。


ペリカン目ウ科
カワウ(Phalacrocorax carbo

2015年1月19日、一湊川の下流にいました。
嘴の付け根の黄みが少しウミウより強くオレンジがかって見えました。また同じ部分が後方に向けて突出しておらず、目の後ろの黒と白の境目の線がウミウのように斜め上に上がらず、まっすぐ伸びています。全体もより黒味が強いような気がしました。
これまで屋久島では遠めにはウミウと変わらないので、見落としていたのかもしれません。
2015年1月24日には安房川にもいました。写真は安房川のものです。見分けるこつがわかれば案外普通かも?
ウミウ(Phalacrocorax filamentosus

年間を通して屋久島の海岸や河口で見ることができます。
決まった岩で休憩するために、休憩岩はウミウの糞だらけになります。
でもそうした岩は栄養がよいのか、巨大なジンガサが着いていたりします。
カワウとよく似ていますが、嘴の付け根の黄色部分が後方に突出している点が違っているそうです。
ヒメウ(Phalacrocorax pelagicus

海岸で見るものはほとんどウミウですが、たまにヒメウのこともあります。
顔まで黒いので区別が付きます。
写真は安房川にあがってきたものです。

コウノトリ目サギ科

ヨシゴイ(Ixobrychus sinensis

サギ類の中で最も小さいというだけあって、見つけにくい鳥でした。弁当を食べながら待っていると出てきてくれたのですが、予想以上に小さくて驚きました。岸辺の草むらにじっとしていると、本当に目立ちません。ようやく撮影に成功してしてやったりです。
2016/05/12 イテゴ川河口にて
ミゾゴイ(Gorsakius goisagi

主に日本のみで繁殖する、国際的な希少種となっているようです。
4月になると市川家の池の周りでは、ヒキガエルが一斉に変態して上陸を開始します。足の踏み場がないほどに、真っ黒な子蛙がぴょこぴょこ跳ねています。おそらくそれを食べに来ていたものと思われます。2日ほど滞在して、食い尽くしたのか、去って行きました。その後宮之浦へ移動したようで、そのうち本土に渡っていくのでしょう。
2016/04/10 市川家池の周りにて
ゴイサギ(Nycticorax nycticorax

主に夜行性ということで、安房川ではササゴイのほうがよく見られる。
ゴイサギの頭の冠羽は白だが、ササゴイは黒っぽい。目が赤いのも特徴的。
夜に春牧の弓道場で練習をしていると時折すごい声で鳴く鳥に驚かされることがある。クワックワッと鳴くこの声がゴイサギの声のようだ。夜に大声で鳴くので夜烏とも呼ばれるようだ。
実は弓道場のすぐ向こうには、安房川の森が続いている。
ササゴイ(Butorides striatus

年間を通して安房川の川岸で見ることができる。
川岸でじっと獲物を待ち、ひゅっと首を伸ばして魚やエビ、カニ等を捕っているようだ。
時々森の中をバタバタ飛んでいることもある。
写真は若鳥
アカガシラサギ(Ardeala bacchus

時折見かける美しいサギ。
これまで宮之浦川の養鰻場や安房川で見たことがありました。
冬場はボルネオなどで過ごし、渡ってくるようです。近年は日本での記録も増えているようです。
写真は春牧区の畑に飛来したものです。

2014/5/22撮影
アマサギ(Bubulcus ibis

春になると屋久島空港の草地に多数やって来ていました。最近は空港周りの薮が茂ってあまり目立たなくなったような気がします。
コサギ(Egretta garzetta

小型の白鷺。主に渡りの季節にやってきます。
白鷺の仲間はみんな白いので、名前も、ダイ、チュウ、コと大きさで区別しているほど紛らわしい種類です。
でもこのコサギは足の指が黄色いので、足先が見えれば簡単に見分けがつきます。
チュウサギ(Egretta intermedia

コサギとダイサギの中間的な大きさといわれても、ぴんときませんよね。
嘴は一番短いようです。
秋になり永田の水田跡に、たくさん渡ってきました。
ダイサギ(Egretta alba

白鷺の中では最大。大きくて優雅な鳥です。
渡りの季節に集団で訪れます。
チュウサギやコサギと混ざっていることもあります。まぎらわしい。
クロサギ(Egretta sacra

クロサギと名がつくものの、なぜか真っ白なものもいる、まさに詐欺の名にふさわしいサギ。
九州以北では黒いもの、沖縄では白いものが多いそうですが、屋久島では黒も白も分布しています。
屋久島では海岸で1年中見ることができます。
アオサギ(Ardea cinerea

日本の鷺の中では最大。
このサギも渡りの季節に集団で訪れるものが多いのですが、一年中姿を見かけます。屋久島でも繁殖しているのでしょう。
この鳥も優雅で美しいです。
クロツラサギ(Platleo minor

2019年1月13日宮之浦川に飛来していました。世界的な絶滅危惧種ということで、貴重な記録です。
撮影:福留千穂
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ガンカモ目ガンカモ科
マガン(Anser albifrons

2019年10月26日、永田の田んぼに飛来していました。
渡りの途中と思われますが、屋久島では初記録かもしれません。
草の中で落穂や草の種子などを拾っていたようです。
福留撮影
ヒシクイ( Anser fabalis

2011年1月18日、春田浜海岸にヒシクイが3羽飛来していました。大きくて見栄えがします。
屋久島では初記録かもしれません。また海岸にいるのも珍しいことかもしれません。
亜種オオヒシクイかもしれません。
オオハクチョウ(Cygnus cygnus

2010年1月〜2月にかけて、永田の田圃につがいで渡ってきました。
かなり大きいので見栄えがします。
ひょっとすると屋久島では初記録かもしれません。
ツクシガモ(Tadorna tadorna

冬、九州北部に定期的に飛来するが他ではまれだそうです。
100年ぶりの寒波で奄美にも雪が降った日、屋久島の里でも10cmくらいの積雪がありました。その寒波に乗ってやってきたようです。ホシハジロの群れやウミネコの群れが浮かぶ安房川の河口に1羽だけぽつんと浮かんでいました。
屋久島では初記録かもしれません。
2016/01/25撮影
オシドリ(Aix galericulata

前の派手なのが雄で後ろの黒いのが雌です。
冬の渡りで、群でやってくることが多いですが、夏に見かけることもあります。
屋久島で繁殖している水鳥は少ないのですが、白谷雲水峡にオシドリの滝があるくらいですから、屋久島ではポピュラーな鳥なのでしょう。
マガモ(Anas platyrhynchos

 緑の頭が特徴的な雄と地味な雌です。
 冬鳥として屋久島の川にやってきます。安房川のマガモはカヌーで近づくとすぐに飛んで逃げてしまいますが、一湊川のマガモはなぜか逃げません。餌付いているのかな?
カルガモ(Anas zonorhyncha

 嘴の先のオレンジが鮮やかなカルガモちゃんです。
 冬鳥として渡ってきますが意外と神経質で、近づくことが難しかったりします。安房川や河口付近の海岸でみかけます。
コガモ(Anas crecca

屋久島には主に冬鳥として渡ってくる小型の鴨
雄は緑の隈取りをしたような愛嬌のある顔をしています(左)。雌は地味です(右)。
ヨシガモ(Anas falcata

地味な姿で、見分けが難しいのですが、頭が黒っぽくて全体に褐色な感じ、嘴は黒というところからヨシガモの若鳥だそうです。
2011年1月22日から2月にかけて、春田浜のイテゴ川河口にオカヨシガモ、ヒドリガモとともに雌が浮かんでいました。屋久島では初記録かもしれません。

写真は2013年12月に同じ場所で撮影したものです。また1羽だけでした。でも毎年のようにやって来ているのかもしれません。
オカヨシガモ(Anas strepera

おしりの黒色がよく目立つカモです。冬鳥として渡っきたのでしょうか?4羽ほどの群でした。
屋久島では初記録かもしれません。2011年1月22日に春田浜のイテゴ川河口に浮かんでいました。
ヒドリガモ(Anas penelope

左が雄で右が雌と思われます。
冬鳥として渡ってきます。時折春田浜の河口や潮だまりに浮かんでいます。
オナガガモ(Anas acuta

池で見慣れたイメージなのですが、屋久島ではなかなか見かけません。
2015年2月28日に永田川に浮かんでいました。渡りの途中で立ち寄ったものと思われます。
シマアジ(Anas querquedula

椨川の棚田に来ていました。水を引いたばかりの棚田の上を、浮いているか浮いていないか、水かきをかいていました。稀に来る旅鳥のようです。
2020/04/06 福留撮影
ハシビロガモ(Anas clypeata

2017年3月21日安房川河口でオオバンとともに1羽だけ泳いでいました。本州以南に冬鳥として飛来するとのことですが、屋久島では初記録かもしれません。
換羽途中でぱっとしませんが、独特の嘴が印象的です。
ホシハジロ(Aythya ferina

屋久島では冬鳥として稀に飛来します。
2014年11月27日に安房川に2羽のオスが飛来していました。
背中の白が目立つので、遠くから見ると白いソーセージが浮かんでいるように見えました。これでめでたく100種めです。
キンクロハジロ(Aythya fuligula

 友人よりホシハジロの群れにキンクロハジロが混ざっていると教えてもらい、写真をチェックしたところ、ちゃんと写していました。目が黄色いのが特徴的です。稀に冬渡ってくるようです。

 2016/01/15安房川河口にて撮影
スズカモ(Aythya marila

 冬鳥として全国の河口、入り江などに飛来します。
 屋久島でもまれに安房川の河口などに飛来するようです。
 嘴の付け根の白が愛嬌があります。
ホオジロガモ(Bucephala clangula

冬鳥として本州以南に渡来する海ガモですが、屋久島では初記録かもしれません。
2015年1月4日に春田の砂浜の入り江に数種のカモに混ざっていました。
オスは頭がグリーンで頬が白いのですが、写真はメスで頬は白くありません。
カワアイサ(Mergus merganser

2015年4月15日に安房川に1羽でいました。遠くて確証はありませんがカワアイサに見えました。屋久島では初記録かもしれません。その後すぐにいなくなってしまいました。


タカ目ワシタカ科

ミサゴ(Pandion haliaetus

海で魚を獲るタカ。
ホバーリングして、空中から狙いを定め、一気に急降下して魚を足で捕らえて食べる。
西部の森を背に飛んでいたミサゴが、突然方向を変え、海にダイブしたのには驚いた。我々の位置から見てもはるか沖合いの魚が森の上から見えるとは信じがたいことだ。
その姿が、沖縄に配備されて評判の悪いヘリコプター@飛行機に似ていると言うことから、この鳥の英名オスプレイが使われているが、もちろんミサゴには何の罪もない。
ハチクマ(Perunis apivorus

スズメバチを襲撃して捕食する勇壮なタカ。
秋に佐多岬あたりをサシバと共に通過することがあるという話なので、まさに秋の渡りの途中だったのでしょう。西部半山の谷の山極をゆったりと旋回していました。
この時期は、スズメバチの巣も最大になっているので、それをたどってわたっていくのかもしれません。屋久島には稀な鳥ということで、今回初めて目撃しました。
2016/10/17
トビ(Milvus migrans

屋久島でも普通な猛禽類。
安房川で餌付けをしている人がいて、留まっている写真を間近に撮ることができました。
吉田のさば節工場の周りで群舞しているのを良く見かけます。
オオタカ(Accipiter gentilis

安房川でオオタカの幼鳥がカモを食していました。大物を捕食するあたりはさすがはオオタカといったところでしょうか?屋久島には冬鳥として渡って来るようです。
撮影は2017年11月27日福留千穂でした。
アカハラダカ(Acoipiter soloensis

サシバの渡りを写そうと写真を撮ってみたらアカハラダカが写っていました。サシバと同じように秋の渡りの途中で屋久島に寄ったようで、旋回して南へ向かって飛び去って行きました。
夏に中国東北部や朝鮮半島で繁殖したアカハラダカが、秋に九州あたりを経由して、東南アジアへ向かうようです。
ツミ(Acoipiter gularis

メジロの声がたくさん聞こえる中に、サッと姿を現したスリムな猛禽類。
虹彩が黄色くアイリングも黄色い、眉斑も薄いので、メスのツミだと思われます。
最近、薄暗い明け方や夕方、小型の猛禽が棚田近くを飛び回っていますが、もしかしたらこれかもしれません。暗くてシルエットしか見えませんが。

12/9 椨川(福留記)
ハイタカ(Accipiter nisus

3月も下旬となると、さまざまな鳥が屋久島を渡って行きます。椨川に引っ越した、YNAC福留が、精力的に椨川周辺の野鳥を観察しています。その中で棚田の上を飛んでいたのがこのタカです。自信はありませんが、たぶんハイタカと思われます。尾が長いのが印象的です。
2019年3月23日
サシバ(Butastur indicus

渡り鳥として秋に来島。一部は屋久島で越冬する。
特に秋は集団で南へ向かって飛ぶので、無数のサシバが
鷹柱となって旋回するのを見ることができる。
木のてっぺんでピッ、クイーンと鳴く姿もよく見られる。
ノスリ(Buteo buteo

屋久島では、冬鳥として少数訪れるようです。
数は多くありませんが毎年見かけます。

タカ目ハヤブサ科
ハヤブサ(Falco peregrinus

海岸の崖地などに見かける。
高速で飛翔する様は、まじかっこいい。
モッチョム岳の山頂から、下に飛ぶハヤブサを撮影しました。

2羽のハヤブサが空中戦を繰り広げ、激突する姿は迫力満点でした。
チゴハヤブサ(Falco subbuteo

急に涼しくなった安房川に、小型の猛禽が姿を見せました。小雨の降る中、電線にたたずんでいたのは、ハヤブサの顔をした小さい見慣れない鳥でした。冬の渡りで南へ行く途中だったようです。
福留撮影 2020/09/22 春牧
コチョウゲンボウ(Falco columbarius

2010年2月25日に四ツ瀬近くの切通でたまたま見かけました。
屋久島には稀に冬鳥としてやってくるようです。
チョウゲンボウ(Falco tinnunculus

屋久島で比較的よく見かけるハヤブサの仲間です。
屋久島には冬鳥としてやってくるようです。

キジ目キジ科
キジ(Phasianus colchicus

道路を横切る姿を1年中見ることができます。
草地でケーンとけたたましく鳴きながら飛び立って、驚かされることがあります。
屋久犬の血を引く市川家の犬は、キジの鳴き声が苦手なくせに、薮の中に隠れているものも遠くからでもかぎつけて、追い立てに行きます。

ツル目クイナ科
バン(Gallinula chloropus

麦生の田んぼに立ち寄ってみたら、農道を歩いているのに出会いました。
屋久島でよく見かけるオオバンに比べて、カラフルです。
福留2020/04/19撮影
オオバン(Fulica atra

冬になると、年によって安房川で見かけることがあります。
2羽でいることが多いのはつがいだからでしょうか?

2011年秋、安房の町の中をトコトコ歩いていたのには驚きました。
1月安房川の岸辺に出る緑藻を食べていました。
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チドリ目チドリ科

コチドリ(Charadrius dubius

ふらりと立ち寄った春田浜に少数飛来していました。春の渡りで立ち寄ったものと思われます。

2015/3/8
メダイチドリ(Charadrius mongolus

春田浜海岸にやって来ました。冬鳥として群で飛来しているようです。
4月になったらすっかりいなくなりました。
ムナグロ(Pluvialis fulva

2015年9月7日、永田の稲刈り後の田んぼに雨の後できた水溜りに、セイタカシギやコチドリとともに来ていました。
日本では旅鳥ですが、沖縄ああたりでは越冬しているものも多いとのことなので、屋久島で越冬しているものもいるかもしれません。
ダイゼン(Pluvialis squatarola

3月に屋久島の海岸で撮影しました。
旅鳥として来るようで、シベリアへ渡る途中だったのでしょうか?
写真は冬羽です。
ケリ(Vanellus cinereus

2月20日屋久島町役場の土手にいました。
屋久島では初記録かもしれません。珍しい冬鳥です。(福留記)
タゲリ(Vanellus vanellus

ツアーでお客様をお送りした後、麦生の畑に何かいないか寄ってみたら、1羽だけいました。
ゴージャスな冠羽と、光の当たり具合でカラフルに見える翼がきれいです。
越冬のために北から渡ってきたようです。2020/11/11麦生(福留記)


チドリ目シギ科

ハマシギ(Calidris alpina

春田浜海岸に冬鳥としてやってきています。
群で潮が引いたサンゴ礁の上で餌をついばんでいました。

コアオアシシギ(Tringa stagnatilis

2021年5月3日、椨川の棚田に来ていた小さめシギです。
アオアシシギかと思いましたが、大きさはタカブシギと同じくらいの大きさだったので、小さめでした。
コアオアシシギとアオアシシギの大きな相違点は、コアオアシシギは嘴が細長く、アオアシシギは嘴が少し上に反って見えるようです。
旅鳥のようなので、棚田に降りて、栄養補給していたのでしょうね。
福留記

クサシギ(Tringa ochropus

2016年8月19日安房川にぽつんと1羽やってきました。旅の途中にふらりと立ち寄ったのでしょうか?
タカブシギ(Tringa glareola

小島の水田にやってきました。渡り鳥として屋久島を通過していくようです。
キアシシギ(Tringa glareola

台風前の不穏な空気の漂う春田浜にぽつんと1羽とまっていました。北からの渡りの途中に、台風避難してきたのでしょうか?もう秋の渡りが始まっているのでしょうね。
写真では足が黄色く見えませんが、夏羽から冬羽に移行中のキアシシギだそうです。

2015/08/24

イソシギ(Tringa hypoleucos

安房川でカヤックをしているときに、川岸で普通に見かけるのがこのシギ。羽の付け根の前が白くなっているのが目印。
ヤマシギ(Scolopax rusticola

森の中でバタバタと音を立てて飛び去る大きな鳥がいたら、このヤマシギかもしれない。嘴が長いのが見えれば間違いない。
以前テレビでフランス料理の高級食材として紹介されていたが、ふっくらした姿は、確かにおいしそうである。
写真は市川家の池の金魚をサギから守るために掛けてあった網にかかったものを救助したもの。このあと元気に飛び去りました。
ハリオシギ(Gallinago stenuro

自宅そばの空き地で、足元から飛び立った両手のひらにおさまりそうな小さなシギです。
この仲間のジシギ類は、よく似ていて、尾羽の数で見分けなければいけませんが、翼の先端と尾羽の先端の差が5mmくらいだとハリオシギだそうです。
まぎらわしいので確証はありませんが、屋久島初記録かもしれません。
2020/04/20椨川にて 福留撮影

チドリ目セイタカシギ科
セイタカシギ(Himantopus himantopus

2009年9月28日に安房川の中州に1羽でたたずんでいました。
渡りの途中で立ち寄ったのでしょう。
赤くて長い足がとても印象的です。

チドリ目ツバメチドリ科
ツバメチドリ(Glareola maldivarum

麦生の畑にいました。土と同化しそうな色ですが、目ヂカラが強い鳥です。
6羽くらいで来ていました。

福留2020/04/19撮影


チドリ目カモメ科
ユリカモメ(Larus ridibundus

寒波で屋久島に大雪が降ったので、安房川の河口にカモメを見に行ってみました。狙い通りウミネコの群れが来ており、それにに混じって、小柄なユリカモメが混ざっていました。
冬に全国に渡ってくるのですが、屋久島では初記録かもしれません。100年ぶりといわれる寒波がつれて来てくれた珍客です。

2016/01/25撮影
セグロカモメ(Larus argentatus

寒波で屋久島に大雪が降ったので、安房川の河口にカモメを見に行ってみました。狙い通りウミネコの群れが来ており、それにに混じって、大柄なセグロカモメが混ざっていました。北海道にたくさんいたオオセグロカモメよりは、背の色が薄い感じです。
ウミネコよりも一回り大きいので、ウミネコの群れにまぎれていても目立ちました。

2016/01/25撮影
ウミネコ(Larus crassirostris

屋久島の海岸に来て驚くのは、普段カモメが全くいないことです。
それでも屋久島の里にも雪が降るほどの寒波がやってくると、時々ウミネコがやってくることがあります。
でもたいがいしばらくするといなくなってしまいます。
ハジロクロハラアジサシ(Sterna leucoptera

2011年5月31日、台風2号が通過した翌日の夕方、安房川の河口で群舞していました。
河口を行ったり来たりして、水面で水を飲むような、何かを食べているような行動を繰り返していました。翌朝にはもう姿はありませんでした。

このヘッドホンをかぶったような顔は、幼鳥だそうです。群でいましたが成鳥は見あたりませんでした。屋久島には稀に渡ってくるようです。
クロハラアジサシ(Sterna hybrida

安房川で時々悠々と行き来するアジサシを見ることがあります。泊まることなく飛び続ける場合が多いので、なかないい写真を撮って同定することができません。
写真は6月に撮影したもので腹が黒いのでクロハラアジサシです。
ハシブトアジサシ(Sterna nilotica

宮之浦橋を車で通った時に、川の上を白いツバメのようなものが飛んでいるのを発見し、車を停めて撮影し、よく見てみるとツバメではなくアジサシの仲間だと判明。(福留)屋久島初記録かもしれません。

2018年7月8日宮之浦川河口撮影
コアジサシ(Sterna albifrons

2022年6月4日、安房川の河口に数羽の群れで来ていました。最初は電線に留まっている姿があまりにも小さかったのでムクドリかと思ったほどでした。さかんに水面で水を飲むような行動をしていました。


ハト目ハト科

屋久島で留鳥として暮らすのはこの3種類.。渡りでアオバトがやってくる。

カラスバト(Columba janthina

天然記念物となっている大型の黒いハト。深い森の中で木の実を食べて暮らしている。屋久島では比較的多いようで、鳴き声はよく聞くが、葉陰にいることが多いので、姿を見るのは難しい。左はヤマグワの実を食べにきた写真。暗い森の中では黒く見えるので、カラスバトだが、樹冠で光を浴びると、美しく緑色に輝く。実に見事な保護色だ。
鳴き声MP3;288kb
キジバト(Streptopelia orientalis

全国どこでも見られるハトで、屋久島でも里地から山岳部まで生息している。
ただ屋久島では、もっと個性的な声で鳴く、ズアカアオバトやカラスバトがいるのでそれほど目立った存在ではない。
カワラバト(Columba livia

屋久島には、ドバトはいないと言われていますが、時折、カワラバトの姿を見ることがある。もともとレース用のハトが野生化したものがドバトで、足環をしているのがわかるようにレース用のカワラバトが迷子になって、屋久島にたどり着いたようだ。
アオバト(Treron sieboldii

屋久島では、下のズアカアオバトが主力であるが、渡りの頃にはこの鳥の鳴き声を聞くことがある。姿は似ているが、鳴き声は全く異なっており、「わーおーー、わお、わーおーー」と猫がなくような声で鳴く。声はすれども姿が見えないことが多いのだが、西部林道で声をする茂みを探したら、写真を撮ることができた。
ズアカアオバト(Treron formosae

屋久島で1年中見られる緑色のハト。森で木の実を食べている。
ズアカ(頭赤)というのは台湾の亜種からついた名前らしいが、屋久島のものは頭も緑色。
なんといっても声が特徴的。「ポーポーパポ」からはじまり「ホォォォーフォ。ホォォォー。」と鳴く声はまるで尺八の音色のようだ。一人、森の中で、はじめてこの声を聞いた時には、誰かが尺八の練習をしているのかと心底驚いた。鳴き声MP3486Kb(前奏無し)
別種のアオバトは、渡りの季節に見かけることがある。

ホトトギス目ホトトギス科
カッコウ(Cuculus canorus

2021年5月15日朝、カッコウの鳴き声が聞こえてきて、渡りの途中に立ち寄ったところなのだろうな、と思って自宅に帰って来ると、窓の外から聴き慣れない声がし、外に出て声の主を探すと木の上にカッコウがとまってました。まさか姿も見れるとは思いもよらず、ラッキーでした。
福留記

北海道では、カッコウは初夏の風物詩で、大学の寮では、初めてカッコウの声が聞こえた日には、盛大にカッコウストームが催されたものでした。屋久島では通過していくだけで、少し寂しい。ホトトギスよりも少し大きめですが姿はよく似ています。
市川記
ホトトギス(Cuculus poliocephalus

夏鳥として渡ってきます。主にウグイスに托卵するというので、屋久島のウグイスにとっては迷惑な鳥。「てっぺん取れたか?」と鳴く鳴き声は良く聞くが、なかなか写真を撮る機会のない鳥です。毎朝の散歩でバードウヲッチングを楽しんでいる福留が写真をゲットしました。つぶらな瞳に、人様の巣を乗っ取る悪意は感じられないのですが。

2019/06/20椨川にて撮影
カンムリカッコウ(Clamator coromandus

台風が過ぎた朝、スズメの群れに混じって見慣れない鳥がいました。黒い冠羽と長い尾が特徴的な鳥で、日本の野鳥図鑑にも載っていなかったので、外国の鳥なのでは?と別の図鑑で調べると、日本に稀に飛んでくる迷鳥だとわかりました。中国中部以南からインドシナ半島、ヒマラヤ山麓などに分布し、南北に渡りをする鳥です。普段は林の中の枝葉が混み合った木の上部の見えにくい場所を好んで生息するので、じっくりと見るのが難しい鳥だそうです。鳴き声は、車のドアが開いたときになる、ピーピー ピーピーに似た声です。

福留撮影2020/9/9 椨川



フクロウ目フクロウ科

トラフズク(Asio otus

星空撮影に出かけているときにたまたま発見。はじめ後ろ姿だったのに、こちらを振り返ったので顔がよく見えたが、カメラは暗闇が苦手でよく映らず。(福留)
2017.11.28 安房港貯木場

コノハズク(Otus scops

台風接近でざわつく中で、平野権現参りをしたら、入り口のところで、木の枝に留まっている所を見つけました。暗い中あわてて望遠で撮ったのでぶれていて申し訳ありません。
目が黄色いのでコノハズクと思われます。
屋久島ではこれまで記録がなかったので、渡りの途中なのかもしれません。
仏法僧と鳴くのを聞いてみたいものです。

オオコノハズク(Otus bakkamoena

夜に飛ぶので、昼間見かけることはまずない。屋久島には普通にいるようなので、夜飛んでいるフクロウの仲間を見かけたらオオコノハズクの可能性を疑ってみると良いかも。近縁種のコノハズクは、目が橙色ではなくて、黄色なので区別ができる。写真は隣家のカラスよけネットにひっかかったものが保護されたものです。最初は動けないほどぐったりとしていましたが、しばらく暗所でそっとしておいたら、元気になりました。羽音を立てることなく飛び去ったのはさすがフクロウの仲間ですね。
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アマツバメ目アマツバメ科

ハリオアマツバメ(Hirundapus caudacutus

2021年5月9日ヤクスギランドの駐車場の上空を、アマツバメの群れが飛んでいるかと思ったら、顔と下腹部が白く、調べてみると、ハリオアマツバメでした。
渡りの途中なんでしょうね。
福留記
ヒメアマツバメ(Apus affinis

日課の朝の散歩中に、いつも飛んでいるツバメだと思っていた鳥が、何となく違うような気がして、よく見ると違った。アマツバメかと思ったが、それよりも小さくヒメアマツバメだと判明。宮之浦川の田代別館前の橋の下に巣を作り、飛び立つ練習をしているのか、次々と飛び立っていくのを見る。(福留)

2018/09/18撮影
アマツバメ(Apus pacificus

宮之浦岳の山頂を群で飛んでいました。
渡りの途中に立ち寄るそうです。

日本の野鳥の中では最も速く飛ぶ鳥の1種で、繁殖以外には留まることがなく、眠りながら空を飛ぶと言われています。

撮影:比留間雄太


ブッポウソウ目カワセミ科

アカショウビン(Halcyon coromanda

2012年の春以来、良く西部の半山で声を聞くようになりました。
なんとなく増えてきたような気がします。
写真は、小瀬田で交通事故にあったと思われる個体を、樫村が保護してきたものです。
嘴の赤が実に鮮やかです。
鳴き声

カワセミ(Alced atthis

安房川のリバーカヤックツアーでよく見ることができる。
背中のコバルトブルーが金属光沢があって宝石のよう。
川に突き出た小枝の上からダイブして小魚を捕っている。
ピーーーッ、ピッピッと鳴きながら水面近くを滑るように飛ぶ姿も美しい。
川の小魚が少ない時期には海辺の潮だまりにいることもある。これではウミセミだ。

ブッポウソウ目ブッポウソウ科
ブッポウソウ(Eurystomus orientalis

屋久島では,夏鳥として少数訪れるとされていますが、私は見たことがありませんでした。ちょうどサンコウチョウも鳴き始めましたから、南方から次々と夏鳥が渡ってきているのでしょう。
大きなスギの木のあるところに飛来するとありますので、良く見たら屋久杉の森に飛んでいるのかもしれません。
大きな赤い嘴が、熱帯の雰囲気を醸し出しています。

写真は2018年5月23日に、宮之浦で福留が撮影しました。

ブッポウソウ目ヤツガシラ科

ヤツガシラ(Upupa epops

屋久島では毎年春先に西部林道周辺で見かける。
頭の羽がインディアンの羽根飾りのようで印象的。
熱帯に広く分布し、東南アジアではよくみかける。マダガスカルにも分布しているらしい。

写真は2016年4月12日に、栗生のしゃくなげの森公園入口で撮影したもの。もう少し頭の羽を広げているところを撮りたかった・・


キツツキ目キツツキ科

アオゲラ(Picus awakera

春先新緑の季節になると、白谷雲水峡のアオゲラの活動が活発になる。
大きな声で鳴きながら飛んでくるので、探しやすい鳥だ。
屋久島の森に響く大きなドラミングの音は、この鳥のものだ。
写真は万代杉の横のツガに巣を作っていた♂

鳴き声
コゲラ(Dendrocopos kizuki

ギーッギーッと鳴く愛嬌者の小型のキツツキ。
屋久島で繁殖する普通種。

スズメ目ヒバリ科
ヒバリ(Alauda arvensisi

ビュンビュン!ビュンビュン!と鳴きながら畑に降りて来ました。マミジロタヒバリかと思ったら、尾が短く、ちょっと形態が違いました。
種子島では繁殖しているようですが、屋久島では記録がありません。
大陸から渡って来たのかもしれません。

12/12 麦生(福留記)種子島から来たかもしれません。(市川記)


スズメ目ツバメ科
ツバメ(Hirundo tahitica

渡りの途中で大群で休んでいることを見かけます。
屋久島ではあまり繁殖の記録はなかったのですが、近年安房あたりで営巣している姿を見かけるようになりました。日本ではこのあたりが、繁殖地の南限にあたります。
リュウキュウツバメ(Hirundo tahitica

クジラを探しに島の栗生に出かけた時に、立ち寄った商店の軒先に三羽いました。
普通のツバメと違い、胸に黒い帯がなく、燕尾の切れ込みが浅いのが特徴だそうです。
ボルネオでよく見るのもこのPaciffic swallowです。

(2020/02/02 福留千穂撮影)
イワツバメ(Delichon dasypus

キュルキュルと鳴きながら、ツバメのように4〜5羽飛んでいました。撮ってみると、腰に白い部分があり、ヒメアマツバメかと思ったら、体下面が白く、イワツバメだとわかりました。北へ渡る途中だったのかもしれません。

(2021/03/28長峰 福留千穂撮影)


スズメ目セキレイ科

キセキレイ(Motacilla cinerea

屋久島で年中見る事ができるもっともポピュラーな鳥の一つ。
西部林道などを車で走っていると、いつまでも道沿いに先導してくれることがある。
さっさと脇へよければいいのに、ご苦労な鳥である。
ハクセキレイ(Motacilla alba lugens

屋久島には冬鳥としてやってきます。
極東、日本あたりが分布地域になっています。
模様に変異が多く、多くの亜種に分けられていますが、あまり細かく分けて意味があるのかと思っていましたが、亜種ごとに分布が違っているようです。
亜種ごとの分布図


鳴き声
ホオジロハクセキレイ(Motacilla alba leucopsis

ハクセキレイとは目の上に黒いスジ(過眼線)がないことで区別されています。
春、小瀬田の田んぼにハクセキレイの群に紛れていました。一緒にいるとなぜ別の亜種なのか益々分からなくなります。
渡りの途中だったのでしょうか?
中国、朝鮮あたりが分布の中心で、西日本では時折見かけられるそうです。

亜種ごとの分布図
タイワンハクセキレイ(Motacilla alba ocularis

田植え準備で、トラクターで耕される田んぼにたくさんの鳥たちが集まってきていました。ハクセキレイの群れの中に、ホオジロハクセキレイが数羽混じっていて、その中にまた少し感じの違うのが1羽いました。顎から胸にかけて黒く、背中は灰色なのが特徴です。

2021/03/24永田 福留撮影

亜種ごとの分布図
マミジロタヒバリ(Anthus godlewskii

椨川で朝の散歩中、棚田にハクセキレイが数羽いる中に、茶色いのも混じっていて、飛び方は同じだが鳴き声が違い、よく見てみるとタヒバリの仲間だと判明。白い眉があるマミジロタヒバリ。(福留)稀な旅鳥のようです。
2019/01/07椨川棚田撮影

ビンズイ(Anthus hodgsoni
屋久島では冬鳥として渡ってきます。
タヒバリに良く似ていますが、目の後ろにも白斑があることで区別できます。
庭の池によく来るということなので、市川家の池に水浴びに来ているのかも知れません。
ムネアカタヒバリ(Anthus cervinus
主に九州、沖縄で旅鳥または冬鳥として見られるそうです。
屋久島では冬鳥として来るようですが、数は少ないようです。
麦生の水田に来ていました。

タヒバリ(Anthus spinoletta
全国的に冬鳥として大陸から渡ってきます。
春牧にある陸上競技場に群でいました。開けたところの地面で餌を獲るということから、屋久島初の400mトラックは、絶好のフォールドなのかもしれません。
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スズメ目サンショウクイ科

サンショウクイ(Pericrocotus divaricatus

屋久島で年中見る事ができる鳥の一つ。
屋久島では胸がグレーで、嘴上の白帯が狭いリュウキュウサンショウクイと呼ばれる亜種が1年中見られる。
ピリリッ、ピリリッと鳴く声が、山椒を食べてピリリと辛いと聞こえることらこの名前が付いた。高い梢を、ピリリッ、ピリリッと鳴きながら飛んでいる姿をよく見かけるが、近くで見ることはあまりない。
鳴き声


スズメ目ヒヨドリ科

ヒヨドリ(Hypsipetes amaurotis

全国的におなじみの鳥で、屋久島でも年中見る事ができる鳥の一つ。
ヒーヨ、ヒーヨとけたたましく鳴く。
屋久島ではタンカンやビワを食い荒らす害鳥として評判が悪い。しかし果樹を食べているせいか食べるとおいしいともいわれている。


スズメ目モズ科

モズ(Lanius bucephalus

屋久島には、冬鳥としてやってくるとなっており、かつては早贄も見られたが、最近うちの近くでは秋の渡りのシーズンしか見かけない。
写真はメス。
シマアカモズ(Lanius cristatus

アカモズの九州亜種とされています。アカモズよりもグレーっぽい感じ。
あまりみかけない鳥なのですが、2015年10月19日宮之浦の街中にいました。
やはり秋の渡りの途中だったのでしょう。


スズメ目レンジャク科

ヒレンジャク(Bombycilla japonica

以前春に黒味岳山頂で、群れで飛ぶヒレンジャクを見たことがあるが、それ以来お目にかかる機会がありませんでした。基本的に冬鳥として渡ってくるようです。今年はラニーニャ現象の影響か、寒い冬が続きますので、珍しい冬鳥がやってくるのが楽しみです。
2018年1月31日撮影


スズメ目カワガラス科

カワガラス(Cinclus pallasii

渓流沿いに棲む地味な鳥。水面ギリギリを低く飛び、岩の上からチャポンと水の中に飛び込む姿が、よく見られる。
下のミソサザイに色合いがにているのは、棲む環境が似ているからか?しかしこちらのほうがだいぶ大きい。
面白いのは、この鳥は水中を歩いて昆虫などを食べるということ。空を飛ぶためには、軽くなければならないわけだが、水中で歩くためには、沈まなければいけない。おおいなる矛盾をどうやって解消しているのだろうか?
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スズメ目ミソサザイ科

ミソサザイ(Troglodytes troglodytes

地味ながらも、小さいからだで、とても大きな美声を持つ鳥だ。
渓流沿いでよく見かけられ、切り株の裏や土手のオーバーハングの裏に、苔でできた巣を作る。中山美穂の一番絞りのCM・ミソサザエではありませんので、お間違いなく。
オガワミソサザイと亜種名で呼ばれることもある。

鳴き声 MP3,88kb(氏家美佳さんより)


スズメ目ツグミ科

コマドリ(Erithacus akahige

屋久島の山上で高らかに響くのはこのコマドリの声。
ヤブの中で鳴くのであまり姿を見る機会はないが、声は最もなじみ深い。
ヒン、カラカラカラカラと鳴く声が馬のいななきに似ているということで駒鳥と呼ばれている。鳴くと胸の黒い色が大きく膨れ、雌にアピールするようだ。

鳴き声 MP3,133kb
アカヒゲ(Erithacus komadori

日本の固有種。
沖縄あたりでは普通だが、屋久島ではめったに見ることができない希少種。
一湊で、YNACスタッフ渡部幸が撮影しました。
学名が、コマドリと取り違えられたようで、入れ違ってしまっています。
ノゴマ(Erithacus calliope

屋久島には、渡りの途中で立ち寄るようで、秋に時より見かけます。
喉の赤が鮮やかで印象的なかわいい鳥です。
北海道で繁殖するため、学生時代、知床や大雪で見ていたので、とてもノスタルジーを感じさせる鳥でもあります。
ルリビタキ(Tarsiger cyanurus

屋久島には、渡りの途中で立ち寄るようです。
写真はメスですが、オスはもっと青くて目立つはずなのですが、まだ見たことがありません。
目立たない場所にいるのか、数が少ないのでしょう。
写真は市川家の庭に来たものを撮り直しました。今度はちゃんとピントが合っています。
尾羽の青さがきれいです。
ジョウビタキ(Phoenicurus auroreus

屋久島には冬鳥として渡来する。
冬場、人家のそばで普通に見られる、馴染みの深い鳥の一つ。
はっきりとした色彩で、羽の白斑がよく目立つ小鳥だ。
左は雄(車に乗った時に撮影)、右は雌。
ノビタキ(Saxicola torquata

屋久島には、渡りの途中で立ち寄るようです。
稀な旅鳥です。

福留撮影
イソヒヨドリ(Monticola solitarius

久島の海岸近くで、大きな声で美しく囀っているのがこの鳥だ。
せっせとフナムシを取っている姿を年中見かける。
雄は背中が、渋めながらも金属光沢のある青い色をしており、日当たりの良い所で見ると美しい。
まんぼう乗り場で飼われていたのには、驚いた。ええのかいな?


鳴き声 161kb
トラツグミ(Turdus dauma

夜にひーー、ひーーとかん高い声で鳴きます。
屋久島でも山小屋に泊まっているとよく聞こえてきます。
昔、悪霊島という映画で、「鵺(ぬえ)のなく世は恐ろしい」というキャッチコピーが一世風靡しましたが、あの鵺の正体がトラツグミと言われています。

写真提供:足立進吾・瀬津子様(ヤクスギランド2013/5/2)
アカハラ(Turdus chrysolaus

安房中学校の下のグラウンドに来ていました。
北海道では夏の繁殖地で、よく声を聴いたものでしたが、屋久島ではシロハラばかりが目立っていて、初めて写真撮影に成功しました。
マミチャジナイより一回り大きく、なんとなく区別できます。
椨川の棚田にも来ていたそうです。
2020/04/05
シロハラ(Turdus pallidus

屋久島には冬鳥として渡来します。
冬場、道端から、プクプクプクプクといって飛び立つ鳥がシロハラです。
屋久島の冬の訪れを告げる鳥と言ってもよいぐらい、冬場、普通に見かける鳥です。
地味な鳥ですが、飛ぶと、尾羽の両端が白いので、すぐに見分けられます。

鳴き声
マミチャジナイ(Turdus obscurus

屋久島には冬鳥として稀に渡来するとなっていますが、2012年の秋は、当たり年か、西部にも春田浜にも群でやってきて、シャリンバイの実を盛んに食べています。
腹が赤いのでアカハラのようですが、少し小ぶりで、嘴の下や付け根が白く、眉もうっすらと白いところが特徴です。
ツグミ(Turdus naumanni

屋久島には冬鳥として渡来します。
ツグミの仲間で圧倒的に多いのはシロハラですが、グラウンドなどの開けた場所には、ツグミがいます。
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スズメ目ウグイス科

ウグイス(Cettia diphone

薮のあるところには、里から山頂まで棲んでいます。春から夏にかけて、鳴き声を聞くことができます。
薮の中で鳴くので、声はすれども姿は見えないので、なかなか写真を撮ることができませんでした。

さんざん口笛で鳴き声を真似て、ついにケケケケケッと威嚇の声を出しながら、姿を現したところをゲットする事ができた貴重な1枚です。喉の膨れに、ちょっと苛立ちが感じられませんか?モッチョム岳のウグイスは人慣れしていないせいか、見事にだまされました。

鳴き声 MP3;188kb
ヤブサメ(Cettia squameiceps

シャシャシャシャシャシャシャシャと尻上がりの調子で鳴く。
屋久島の森を代表する鳥の一つ。
声は良く聞くのだが、ヤブのなかで鳴くので、姿を見るのは難しい。
写真は、蛇之口歩道でちょっとどんくさい若鳥の撮影に成功したもの。
ムシクイ科
ムジセッカ(Phylloscopus fuscatus

永田川沿いの砂利道の藪に、チャッ!チャッ!と出てきました。ヤブサメかと思ってましたが、ムジセッカだと教えてもらいました。
稀な旅鳥のようです。

12/17 永田(福留記
)
私の愛用するフィールドガイド日本の野鳥1985には、そもそもムジセッカという鳥はいませんでした。このグループはとても姿がよく似ているので、分類が進んだ成果なのでしょう。屋久島初記録かもしれません。(市川記)
キマユムシクイ(Phylloscopus inormatus

2021年5月10日朝、椨川で聞き慣れない声がするので、声の主を探していると、梢のあたりを動き回る鳥がいました。
鳴き声とその姿から、キマユムシクイのようです。
数少ない旅鳥のようです。
福留記

センダイムシクイ(Phylloscopus occipitalis

聴き慣れないさえずりが聞こえてきたので、ずっと探して見つけたのがこの鳥です。
姿はほかのムシクイ類とよく似ていますが、鳴き声でセンダイムシクイとわかりました。
ちなみに「焼酎、一杯グイッ」と鳴きます。
2020/04/11椨川にて 福留撮影
セッカ科

セッカ(Cisticola juncidis

開けた草原飛ぶ姿を見かけるのですが、家の近所では見ない鳥なので、これまで写真撮影をすることができませんでした。たまたまお客様の迎えの時間に余裕があったので、ちょっと麦生の畑に鳥を見に行ったところ、どんぴしゃり出会うことができました。


スズメ目ヒタキ科

キビタキ(Ficedula narcissina

照葉樹の森の中で、ひときは明るいオレンジ色の喉を持つキビタキは、屋久島で繁殖する鳥の中でも最も美しい鳥の一つだ。ヤクシマキビタキと亜種名で呼ばれることもある。
きれいな鳥だけに鳴き声はシンプル。でも良く聞く声です。

鳴き声 113kb
ムギマキ(Ficedula mugimaki

2013年11月22日、西部林道の半山でみかけました。
バイカル湖〜沿海州、樺太あたりで繁殖していて、冬はインドシナの方へ渡ります。
屋久島には、南への渡りの途中で立ち寄ったものと考えられます。
過去の記録としては、1982年の11月に春牧で目撃されています。数少ない旅鳥なのでしょう。あまり記録はないようです。
写真はメスのムギマキです。
オオルリ(Cyanoptila cyanomelana

2015年10月7日宮之浦の益救神社に、エゾビタキと一緒にいました。
頭はグレーなので若鳥でしょうか。
夏は見かけないので、秋の渡りの途中で立ち寄ったものと思われます。

益救神社が渡りの途中に羽を休める宮之浦のオアシスなのでしょうね。
2020年4月22日、市川家の庭でさえずっていました。より良い写真が撮れました。
エゾビタキ(Muscicapa griseisticta

ドライブイン縄文で文教大学の学生達とかき氷を食べているときに、ネパールから来た視力5.0の研修生、テクさんが遠くに留まっている小さな鳥を見つけました。
エゾビタキという名前のごとく、北方で繁殖する鳥ですが、秋には旅鳥としてやってくるようです。地味な鳥を見つける視力はさすがです。
ネパールでバードウォッチングをしたいかたは、風の旅行社のテクさんをお訪ね下さい。
コサメビタキ(Muscicapa latirostris

満開のシャクナゲが咲き誇るしゃくなげの森公園で、しゃくなげの花に舞い飛ぶ小さな鳥がいました。花の蜜を吸っているのかと思い、撮影しましたが、コサメビタキは英名でフライキャッチャーと呼ばれる昆虫食なので、蜜を吸いに来た虫を捕まえていたのかもしれません。
屋久島では、渡りの途中に稀に立ち寄るようです。
2017/04/11撮影

スズメ目カササギヒタキ科

サンコウチョウ(Terpsiphone atrocaudata

月日星ホイホイホイと鳴く声は良く聞くのですが、森の中で飛ぶためなかなか写真を撮ることができませんでした。市川が撮影したものはいまいちでしたので、YNAC福留が撮影した写真に差し替えました。

鳴き声 (氏家美佳さんより)


スズメ目シジュウカラ科

ヒガラ(Parus ater

屋久杉の森の住人。
針葉樹の森に棲むので国内では屋久島が南限。
小さいからだに頭の毛が少し逆立ち、やんちゃ坊主のようでかわいい。
あまり人を恐れず、間近に来ることもある。
鷲尾によると、チベタイ、チベタイ(冷たい、冷たい)と鳴くように聞こえる。
写真は、熊本の高野さんがみつけたヒガラ(2004/9/22太忠岳)


鳴き声 164kb
ヤマガラ(Parus varius

屋久島で里から山の中腹あたりまで、最も普通に見られる森林性の鳥の一つ。
ヤクシマヤマガラと亜種名で呼ばれることもある。
屋久島ではカラ類は、このヤマガラとヒガラしか分布していないが、どちらかというとヒガラは山の高い所でしか見られない。

鳴き声 149kb 
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スズメ目メジロ科

メジロ(Zosterops japonica

屋久島で年中、普通に見られる鳥の一つ。
シマメジロと呼ばれ、長く鳴くことで、高値で取り引きされるとか?
毎年のように密猟で捕まっているようです。
冬場は里に下りてくるので、大きな群れをよく見かけます。
写真は、庭木のサザンカの花の蜜を吸っていたところです。


鳴き声 183kb


スズメ目ホオジロ科

ホオジロ(Emberiza cioides

人里周辺の梢や電線の上で高らかに囀っている、屋久島でも最も身近な鳥の一つだ。
屋久島でも「一筆啓上つかまつり候」と鳴く。


鳴き声 178kb
コホオアカ(Emberiza pusilla

福留が椨川の家庭菜園の近くの木に飛んで来たのを撮りました。よく、この菜園に、アオジが飛んでくるので、それを狙いに行ったら、アオジより前にコホオアカが、飛んで来たそうです。
日本では珍しい旅鳥のようです。

2019年3月26日撮影
カシラダカ(Emberiza rustica

日課の朝の散歩中に発見。ミヤマホオジロのメスかなと思っていたが、野鳥識別の本で見比べるとカシラダカだった。モヒカン頭の鳥のメスは似ていてよくわからない。福留)冬鳥として渡ってくる。
2018年10月14日宮之浦市街撮影

ミヤマホオジロ(Emberiza elegans

屋久島には冬鳥としてやってきます。
群で庭に飛来するので、たくさんいるような気がします。
頭の羽が逆立っているので、やんちゃなイメージがありますが、学名はエレガンスと優雅な感じです。左の雄は顔の黄色が鮮やかでなかなかかわいい小鳥です。右はちょっと地味目な雌。
アオジ(Emberiza spodocephala

屋久島には冬鳥としてやってきます。
腹が黄色いので黄色のイメージが強いのですか、なぜか名前はアオジです。
アオジも群できているようです。
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スズメ目アトリ科

アトリ(Fringilla montifringilla

秋に渡りで市川家にやってきました。
最近はあまり市川家にはやってきません。
カワラヒワ(Carduelis sinica

屋久島には冬鳥としてやってきます。
キリリ、コロロと鳴きながら群で飛ぶ姿をよく見かけますが、すぐに飛んでいってしまうのでなかなか良い写真が撮れません。
春田浜の離水サンゴ礁海岸ではイソマツの花をつついていました。花を食べていたのか、種を食べていたのか、遠くて良くわかりませんでした。
春田浜の駐車場前の川で、良く水浴びをしています。
マヒワ(Carduelis spinus

屋久島には秋に渡ってきます。
時折大きな群を見ることがあります。
イカル(Eophona personata

稀に冬鳥として渡ってくるのを見かけますが、数は少ないです。
天気が良いので、YNACミュージアムへ徒歩通勤していたら、近所の林に2羽で飛んできました。9年ぶりのイカルとの再会です。
2020/04/08撮影


スズメ目ハタオリドリ科

スズメ(Passer montanus

今の屋久島にはたくさんいて繁殖もしていますが、中川(1994)には、時々群でみかけたりするものの、繁殖していないという記載があります。
こんなポピュラーな鳥ですが、まだまだ分からないことも多いですね。


スズメ目ムクドリ科

ムクドリ(Sturnus cineraceus

2012年3月26日に、永田の町で群を見かけました。
本土では、メジャーですが、屋久島ではあまり見かけません。
群でいたのは、東南アジアあたりから渡ってきたものが、羽を休めていたものと思われます。このところの強い北風で、足止めをくっていたのかも知れませんね。


鳴き声
ホシムクドリ(Sturnus sturninus

2017年3月26日に、小島でムクドリの群れに出会いました。
写真を撮っていると、中に真っ黒に見える鳥が混ざっていることに気がつきました。
写真を撮って拡大すると身体に白い星がちりばめられており、ホシムクドリと判明しました。
図鑑にもムクドリの群れの中にいることが多いと書かれていますので、1羽だけ混ざっていたようです。これも屋久島で初記録かもしれません。
コムクドリ(Sturnus philippensis

2009年4月25日に早崎灯台の近くで大群をみました。
すごい数で、雲のように舞い、電線に留まりました。
フィリピン、ボルネオあたりから、本州北部、北海道方面へ渡りの途中で立ち寄った群でしょう。
ギンムクドリ(Sturnus sericeus

中国、ベトナムあたりに暮らす鳥で、日本では珍しい。
2005年3月15日に永田の灯台近くでみかけました。
春の渡りで、迷ってきたのでしょうか?
インドハッカAcridotheres tristis

昨年そして今年の初夏に目撃したという話を聞き、気になっていて、永田を歩いてみたら発見しました。
本来は、インド、中国南部、タイ、インドネシア、マレーシアに分布する熱帯系の鳥です。
日本では、関東以南に目撃例がありますが、飼育個体が逃げ出したものであるとか、台湾から移入種が飛来したといった、外来種としての認識が強いようです。
但し、東南アジアではごくありふれた鳥なので、台風に連れられて飛来した自然移入かもしれません。
(福留撮影 2020/9/10永田


スズメ目カラス科

カケス(Garrulus glandarius

屋久島では、里から山まで見ることができる。ヤクシマカケスという亜種名で呼ばれることもある。本土のものよりも小型らしい。
見た目とは裏腹に、カラスの仲間だけあって、声はギャーギャーとうるさく汚い。
しかし物まねが上手で他の鳥の声を真似たりするので、御用心。
カシの実等を埋めて、貯食する習性がある。
ハシボソガラス(Corvus corone

春牧区の電線に留まっていました。最初はシルエットで、ハシブトガラスよりもだいぶ小さく見えたので、カケスかと思いました。屋久島ではめったに見かけませんので、冬の旅鳥として渡って来たのかもしれません。1羽だけでいました。

2015/01/21

ミヤマガラス(Corvus frugilegus

永田の田んぼにちょっと小型の嘴が細くとんがったカラスが来ています。
車で通りかかったとき、なんとなく違和感を感じて、2回目に写真を撮ってみたら、やはり普通のハシブトガラスカラスではありませんでした。
よく見ると嘴の付け根のところが白っぽく見えます。これは皮膚が露出しているからだそうです。この特徴から、ミヤマガラスだとわかりました。
冬鳥として、大陸から主に九州に群で渡ってくるそうですが、ここではひとりぼっちでした。
屋久島では初記録かも知れません。

2012/12/28

ハシブトガラス(Corvus macrorhynchos

都会に多い鳥なので、屋久島では意外と少なく感じる方が多いようです。
そんな屋久島だからこそ、都会へ進出する前のカラスの生態を知ることができるのではと、調べている研究者もいます。
町中から山の上まで飛んでいます。

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